カテゴリ:演出ノート( 6 )

長編作品「銀河鉄道の夜へ」の平葭演出から、マスコミや他劇場等へ設置するチラシ等と一緒にPRする文章を書いていただきましたので掲載します。


市民参加型の演劇なんて、掃いて捨てろ!

~宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」より 「銀河鉄道の夜へ」~

八戸市中心街活性化の切り札、八戸ポータルミュージアム「はっち」の小劇場スペースを会場として3週間にわたって開催される「はちのへ演劇祭」。
演劇祭の花形、一般公募したキャスト・スタッフとともに舞台を作り上げる市民参加型演劇。地方都市で演劇祭が企画されるとき必ずと言ってもいいほど登場する、ありふれた、どこにでもある仕掛け。参加者が多ければそれに比例し来場者も増えるだろうという単純な数学に基づく。はちのへ演劇祭では果たして違うのか?
「銀河鉄道の夜」を脚色し上演する。これもまた珍しくもない。宮沢賢治作品の舞台上演などやり尽くされている。が、新しいもの、実現されていないもの、誰も手掛けていないものを舞台化する必要はなく、敢えて言えば「銀河鉄道の夜へ」とそれを名付け劇化するのは、我々からすれば必然のことと考えている。

はちのへ演劇祭で我々が一体何を行おうとしているのか。何を見てもらおうとしているのか・・。素人が仕事の合間を縫って練習し、歯を喰いしばり頑張って芝居を作っているからエールを贈る意味でも観に来てください、ということでは決してない。
かつて演劇の盛んな街といわれた地方都市に小劇場空間を持つ新たな公共施設が誕生してから20ヶ月、これまで、ほとんどこの劇場で演劇が上演されなかったのは、この街に、もはや演劇が存在しなかったからだ。もっと早くにここが、演劇の場に活用されるべきだったとは思うが、しかし待て。ほんの少しのきっかけを与えただけで、もうあっという間に50人以上の参加者が集まっているではないか。これほど求められているのだから、八戸の地域演劇は衰え、荒み、廃れてしまったのでは絶対にないのだ。

住民参加型?参加型も不参加型もなく、地域で暮らす我々にとって、演劇をすることは生きていることと同義である。地域演劇が衰退してしまったというなら、それは我々生活者の生きる力が無くなった、と言われているのと同じではないか。演劇もそうであるようにすべての芸術は誰のものでもなく、すべからく我々市民のものだ。
だから、はちのへ演劇祭で上演する「銀河鉄道の夜へ」では、宮沢賢治の「農民芸術概論綱要」もテクストに用いている。「誰人もみな芸術家」「各々止むなき表現をなせ」「求道すでに道である」とする農民芸術と、「ほんとうのさいわい」を求めるジョバンニを重ね、さらには表現者である我々演劇市民もその鏡に映す。すべての人の営みそのものが創造性あふれる芸術なのだから。
「・・・おお朋だちよ いっしょに正しい力を併せ われらのすべての田園とわれらのすべての生活を一つの巨きな第四次元の芸術に創りあげようでないか おお朋だちよ 君は行くべく やがてはすべて行くであらう・・・」

(文責 作・演出/平葭健悦)
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「銀河鉄道の夜へ」の第1次キャスト案が、平葭演出から発表されましたのでお知らせします。

『第1次キャスト案(暫定版8.4)』
ジョバンニ:槻ノ木澤さくら
カムパネルラ:中田絢子
ザネリ:清水沙友未
マルソ:野沢亜由美
チュンセ:外舘暢子
ポウセ:木村ともこ
ペムペル:武田ヤエ子
ギルチャン:柏木七穂
尼僧1:柏木七穂
尼僧2:外舘暢子
少女:工藤沙織
母(声のみ):未定
牛乳屋の奥さん:武田ヤエ子
黒服:中嶋博之
ザウエル:漆戸悠人
先生:榊武昭 or 石橋麿
活版所:江渡将
牛乳屋の主人:柾谷伸夫
大学士:石橋麿 or 榊武昭
鳥捕り:相馬崇
青年:下舘敏幸
信号手:田中稔
インディアン:相馬崇&漆戸悠人&江渡将
柾谷実行委員長:柾谷伸夫

☆出演者の方々へ
日常生活において、可能な限り何度でも台本を読んでください。と、お願いしておりました。今後もそれに変わりはありません。
配役の決定をしましたので、今度はさらに台本を読みこんで、台詞をスラスラと読めるようにお願いいたします。
動き(登場人物の動作、所作、立ち居振る舞い)もイメージしながら台本の読み込みを行い立ち稽古に対応できる態勢を整えておいてください。
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平葭演出ノートです。

はちのへ演劇祭、第3週上演作品「銀河鉄道の夜へ」
参加者の皆様へ
次の通り、ミッションを課します。ことごとく遂行してください!

①出演予定者および出演希望者の方:
・出来る限りの回数で構いませんので、日常生活において台本を読んでから稽古にご参加ください。
・柔軟体操、ストレッチ、体力づくり、筋力づくりなどは日常生活において積極的に取り組んでください。
・ワークショップで感じたこと・思ったこと・学んだことをおさらいしてください。無駄なことは一切行っていません。
・演じたい役がある方は、その意志が私に明確に伝わるように稽古場でご披露ください。善処します。
・配役は、決まった順に発表していきます。が、発表後に変更することがあるかもしれません。あらかじめご了承ください。
・稽古に参加頂けないとキャスティングできません。配役決定しないと稽古出来ません。来てください。

②スタッフおよびサポーターの皆さん:
・稽古には出来るだけご参加ください。
・役割分担をします。それから具体的に活動していきます。
・キャスト欠席の場合のみならず、本読みや立ち稽古に参加して頂く場合があります。

①②共通
・スタッフ編成をします。つまり大道具、小道具、衣装、メイク、音響、照明などに班分けします。
キャストも含めて関係者全てがいずれかの班に所属して頂きます。希望を聞き取りしますが、人数バランスを見て決定しますので希望通りにならない場合もあります。
*音響スタッフになってもならなくても、劇中で使用する楽曲の候補を提案してください。
・欠席される場合は事前にメーリングリストか制作(ベンさん)宛てにご連絡ください。
・遅刻、早退の場合も同じく事前にご連絡ください。
・体調管理は各自にて行い、ケガや事故、病気などくれぐれもご注意ください。
・その他何かございましたら、小さなことでも自分一人で問題を抱えることはせず、早い段階で周りにご相談ください。


【その1はこちら】
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平葭演出ノートです。

はちのへ演劇祭のフィナーレを飾る舞台
「銀河鉄道の夜へ」
(原作:宮澤賢治、作・演出:平葭健悦)

いよいよ稽古が始まります!

稽古初日の稽古場は、はっち2階シアター2
7月27日(金)19時から行います。
(稽古場は自由に見学できます。詳しくはお問い合わせください。)

舞台上演する劇場で稽古初めを迎えられるなんて普通では考えられません。
この場をお借りしまして、関係各位の皆様へ厚く御礼申し上げます。

たくさんの方々に支えられ舞台は出来上がります。
そういったすべてのひとたちの温情がさまざまな相乗効果をうみだしますと素晴らしい作品に仕上がります。
そういう意味で、はちのへ演劇祭の滑り出しは、上々このうえ無し!
いいんでねぇが!!

さて
全3回の演劇祭全体のワークショップが終わり、いよいよ稽古が始まります。
第1回目の稽古では
基礎訓練(準備運動、発声練習など)、稽古(回し読み、読み合わせ)、キャストオーディション(脚本音読)、ほか
を行う予定です。
「銀河鉄道の夜へ」の台本、あめんぼの歌、筆記用具をお持ちください。それから水分補給に何か。
服装は動きやすい恰好で。女性の方は、かかとの無い履物をお持ちください。


「銀河鉄道の夜へ」稽古に先立ち、配役の決定を目下の課題としますので、キャストの詳細と性別を皆様にお伝えしておかなければいけませんね。
キャストの性別についてですが
参加人数の都合により、俳優の性別が変更になった登場人物があります。
配布済みの脚本(第2稿)で、女性として描かれている
先生、牛乳屋の奥さん、活版所のお姉さん
は、男性が演じる男性の登場人物に変更になります。
この他、男性が演じる役は全て男性の登場人物(黒服、ザウエル、大学士、鳥捕り、青年、信号手、インディアン、牛乳屋主人、柾谷実行委員長)です。

また、生徒役はすべて女性参加者に演じてもらう予定です。
本作品の生徒役は8名ですが、実際の年齢に関係なく、生徒(ジョバンニ、カムパネルラ、ザネリ、マルソ、ギルチャン、チュンセ、ポウセ、ペムペル)の役を演じてもらうことになります。
尼僧の二人、および少女については、一人二役で演じてもらうかもしれません。

それから活版所シーンでの群読、発掘探検隊、救命ボートの人、ラッコ隊については、そのシーンに登場できる人すべてに出演してもらいます。
ただし、ラッコ隊は全員、オス♂です。


【その2へ続く】
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長編作品「銀河鉄道の夜へ」の平葭演出からのメッセージを掲載します。

制作からのお知らせのとおり、稽古日を決めました。
「こんなに頻繁にやるの?」「こんなの無理・・。」と、思っている方もいらっしゃるかもしれません。
『銀河鉄道の夜へ』は上演時間88分を予定しています。
このくらいの長さの舞台を作り上げるのに最低限の稽古回数だと考えています。

「仕事が・・。」「これじゃデートする時間がない」という考えから転じて、「こんなはずじゃなかったから、参加を取りやめようかな」、などと思わないでください!

8月中は毎週1回の稽古です。
まずキャストを決定しなくてはいけませんが、8月いっぱいは、舞台の全体像を大まかに掴むための期間です。
キャストだけではなく参加者全員で共有する必要がありますので、出来るだけ毎回ご参加くださいますようお願いいたします。

稽古が進むうちに、パート稽古を取り入れていきます。
つまり、シーンごとの稽古です。
自分が出演するシーンでなければ、その日、稽古はありません。
稽古場に来るなという意味ではありませんよ。
自分の出番以外のシーンが、どう形作られていくか、その場に立ち会い、自分の目と耳で確認するということは非常に大切です。
また、稽古場に来なくても、自主練習はしなくちゃいけません。
そうでなければ共演者に遅れを取り、結果的に自分の負担になります。

とにかく、全体の仕上がりを早期に見出すためにパート稽古を行います。
ですから、この曜日は稽古に参加できないとか、この日は大切な用事があるからとか、そういうことがあれば、分かった段階でご連絡下さい。
出席者で行うことが出来るシーンの稽古をしますので。

とはいえ、出演シーンの多い主要キャストに起用された方は、パート稽古といってもすべてに参加しないといけない雰囲気になります。
正直に言えば、毎回欠かさず来てもらわないと稽古にはなりません。
風邪なんかひいてる暇もありゃしません。怪我なんかもっての外です。
それほどの重責を負うのです。覚悟してください!!
ま、そういうヤワな人に、そういうポストは充てませんけどねー。
でも、覚悟は必要です。心意気だけではどうにもなりませんよ。

仕事、生活に無理をかけては、11月までの長丁場は乗り切れません。
そうでなくても本番が近付けばハードスケジュールになります。
短編作品に出演したり、あるいは短編の演出をしたりする方もいますしね。
連絡を密にとって、臨機応変に対応していきましょう。

パート稽古の詳細や、日程を今お知らせすることはできませんが、そのためにも、稽古に参加できない日を早めにお知らせください。
どのシーンの稽古をするのかは、欠席者の顔ぶれを見て判断することにもなります。
パート稽古の内容決定する前に教えていただかないと意味がありません。

本番は11月9(金)、10(土)、11(日)の3日間です。
初日は夜公演のみですが、中日と千秋楽は昼と夜の2回公演です。
そして11月8日(木)夜には公開リハーサルを予定しています。
上演週は舞台の仕込みから始まって毎晩、通し稽古を行う必要があります。
何はともあれ、本番週に参加できないなどという事がないようにスケジューリングお願いします。
心身ともにと敢えて書きますが、体調管理もあわせてよろしくお願いします。

はじめに、最低限の稽古回数だ。と書きました。
稽古回数が少ないから演出家が焦っているのではないか?仕上げられないのではないか?
もしや、つまらない作品に出来上がってしまうのではないか?
と思われているとしたらシャクに触るので、ハッキリ申し上げます。
私はこの作品を、はちのへ演劇祭の上演作品の中で一番優れた演劇にする自信があります。
それだけではなく、八戸地域において未来永劫語り継がれる伝説の舞台にするつもりでいます。
誰にも負ける気がしません!!(笑)
でもそのためには、みなさんの協力が絶対不可欠です。
だって芝居はみんなで創るものですもの。
誰が欠けてもダメです。仲間が増えるのは歓迎しますが。
みんなで一緒に、より良い「芝居やるべし!」
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6月9日の制作発表記者会見の資料から、一般長編作品概要と出演者に望むこと、を掲載します。

タイトル: 銀河鉄道の夜へ
原作: 宮沢賢治  脚本・演出: 平葭健悦

ストーリー ;
天の川が美しく見える夜。銀河のお祭りである星祭りの日にジョバンニはカムパネルラと一緒に銀河鉄道に乗ります。キラキラ輝く天の川のすぐそばを走る銀河鉄道の中で、ジョバンニはいろんな人たちに出会います。学校では「ラッコの上着まだかい?」とイジメられるのですが、ここではいじめる人は誰もいません。どこまでもどこまでもいっしょに行こうと言うジョバンニ。しかしカムパネルラとの別れは突然やってくるのです…

出演者に望むこと;
舞台を創るには色々な人が必要です。出演者、裏方。果たして自分にやれるかどうか?という疑問はあるかもしれませんが、それはやってみないと分かりません。
今回の「銀河鉄道の夜へ」では出演者20名以上を予定しています。それにスタッフが加わると30名以上の人数が必要となるわけです。楽観的な考え方の持ち主だけが集まれば楽観的な舞台が出来上がるでしょう。ただそれに少し悲観的な考えの持ち主が加われば、出来上がる作品にある種の深みが生まれるかもしれません。ですから出演者プラス裏方の人たち、千差万別な考え方の持ち主、いろんなキャラクターが集まってこそ素晴らしい作品が完成すると考えます。
舞台で歌いたい人があれば歌うシーンを作りましょう。踊りが得意で披露したければダンスのシーンを取り入れましょう。ただ黙っているだけでそこに居たければ沈黙のシーンを作りましょう。音楽が好きな方には生演奏をしてもらうことになるかもしれません。作曲してもらうかもしれません。音響オペレーターとしてスタッフも必要です。衣装も作る必要があります。役にあったメイキャップも必要です。小道具や舞台装置を製作する必要だってあります。演劇には様ざまな関わり方があり、ここでは必要でない人材は居ないのです。
人には人それぞれの歴史があります。それぞれの境遇があります。それぞれの「違い」を持ち寄って、ひとつの演劇作品を共に創りましょう。芝居やるべし!ご応募お待ちしております。

作品について;
宮沢賢治原作の「銀河鉄道の夜」を脚色し「銀河鉄道の夜へ」とタイトルも新たに、はちのへ演劇祭のために創作するオリジナル作品です。
(ちなみに。水戸市内およびその近郊のアマチュア劇団を集め水戸芸術館で開催された【シアターフェスティバル水戸’96】において「ジョバンニの夜」(脚本・演出: 平葭健悦)として上演された脚本を、はっちシアター用に改稿します。)原作は第4次稿(通称ブルカニロ稿)を使用します。

演出者として思うこと;
私自身、八戸で演劇を上演することは久々の経験になります。
幻想第四次の銀河鉄道は無限大の宇宙を、北から南へ走ります。無限大の記号 ∞ は視点を変えれば 8 になり、「銀河鉄道の夜へ」の漢字を取り除けば「のへ」が残ります。
八戸のはっちシアターで八戸市民が創り出す舞台。無限大の可能性を秘めた「はちのへ演劇祭」。演劇文化の革新の花が北の街、八戸の夜空に咲くことを確信しています。

(文責 平葭健悦)
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