はちのへ演劇祭 【新聞記事】7月26日デーリー東北掲載

本日、7月26日(木)のデーリー東北に、長編演出を担当している、平葭さんの記事が掲載されましたのでお知らせします。

d0260262_1114470.jpg○デーリー東北
・ナニャドヤラよ、永遠に(2012.07.26)
「あまり長けりゃ見る人飽きる ここがよいとこ 納め時」というナニャドヤラの歌い終わりが好きだ。
盆踊りとして紹介されることの多い「ナニャドヤラ」の歌詞は、日本語として成立していない。まったくの意味不明である。
「ナニャドヤラ ナニャドナサレノ ナニャドヤラ」
単調なリズムで繰り返されるこのフレーズは、確かに、あまり長ければ見る人を飽きさせる。ストーリーが分からない歌詞だから、なおさらだ。
ヘブライ語、恋歌、梵語(ぼんご)など多くの説が研究者によって発表されているが、ナニャドヤラ歌姫である新郷村のおばあちゃんは、きっぱりと、「歌詞の意味は分からない」と言う。幼いころから耳にしてきた歌声を、音として再現して歌っているのであって、意味のある言葉として歌っているのではないのだ。
機械に頼らない農業をしていた昔、果てしなく続く農作業の気休めとするのに歌の意味を求める必要はなかったのだろう。
とかく人間は意味を求めたがる。地域で暮らす生活者からすれば意味など実際はどうでもよい。ダビデの星と同じデザインである六角形の星形(六芒星・ろくぼうせい)を図案化した南部煎餅が失われてしまったように、仮に歌い手がいなくなるようなことがあれば、よほどそちらの方が大問題だ。
かつて手で田植えをしていたころ、「めらしッコ」だったおばあちゃん。でも、現代のめらしッコがいつかおばあちゃんになった時、「きゃりーぱみゅぱみゅ」ではなく、ナニャドヤラをメロウな歌声で歌えたなら、カッコいいと思うのだが。
  (平葭健悦)
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by 8engekisai | 2012-07-27 00:01 | 制作ノート