はちのへ演劇祭関連 デーリー東北:【雑記帳】「演劇の街」再び

○デーリー東北 2012.06.17
・【雑記帳】「演劇の街」再び

 三沢市の小学校に通っていたころ、学芸会で「走れメロス」の上演が企画されたことがある。セリヌンティウス役に立候補したが、実演であえなく落選。以降演劇に触れる機会はなく、これが唯一の芝居体験となってしまった。
 「八戸はかつて、一般市民による劇団が多い『演劇の街』だった」。今秋開かれる「はちのへ演劇祭」の取材でこの言葉を耳にした時、同じ青森県南地方でそんな躍動期があったのか-という驚きと、そんな恵まれた環境があったのに-という思いが交錯した。
 演劇祭実行委員会の中嶋博之さん(29)は、往時の熱気を知る最後の世代に当たる。八戸東高校で演劇に魅せられた。部活動以外でも各校の同志を募り、高校生演劇に夢中になっていたというから、筋金入りだ。
 首都圏から昨年帰郷したが、市民が芝居をする環境が無くなりつつあることに心を痛め、演劇祭への参加を決めた。「先輩方のおかげで演劇に出合えた。今度は僕らがバトンをつなぎたい」。熱く語る様子に、少しだけ昔の雰囲気を知った気分になれた。
 最後に演劇の魅力について尋ねると、居並ぶ大先輩を振り返り「うーん…何でしたっけ」。夢中になり過ぎて言葉にならない?(報道部・井上周平)
[PR]
by 8engekisai | 2012-06-18 12:05 | 制作ノート